経営のヒント:評価指標のないビジネスはレーダーのない船旅!
企業には「評価指標が必要である」
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どの企業も最初は普通の人たちしか集まらない
中小零細企業のトップや幹部たちと話しているときによくでてくる嘆きとして凡人ぞろいの自社スタッフの愚痴があります。
「うちのような小さな会社には、優秀な人は集まらないんだ」
と経営者はよく嘆きます。
しかし、ビジネス組織は、そもそも<「普通の人たちが集まって、非凡な成果をあげるための器」です。

どこでも、最初は「非凡な成果をあげる」ために自分ひとりではそれができないゆえ、従業員を採用していきます。
成果を上げる人材が多くなる訳は?
ただ人材の違いは、成果があがる仕組みが組織に備わっているか、否かだけです。
今は、誰でも知っている企業でも、もともとは小さな規模から成長していったのを皆さんもご存知ですよね。
外国で有名な誰でも知っている企業としてはアップル、マイクロソフト、デル、ディズニー、・・・・
日本ではホンダ、ソニー、ソフトバンク、楽天、和民、ユニクロ、ヤマダ電機、・・・などなど
これらのナショナルブランドの企業も、創業期の「小さな会社」時代に採用できたのは「普通の人たち」だけです。
何故、創業期のこれらの企業で普通の従業員たちが次々に組織の成果に貢献できたのか、
不思議ですよね。
私が思うに、それは以下のようなポイントがあったからだと思います。
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- (1)役割を超えた職務範囲の広さ
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- (2)成果が外部からもたらされるという認識
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- (3)たとえ若くても組織を担っているという誇り
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- (4)前例にとらわれないチャレンジを容認する柔軟性
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- (5)小さな成功体験を数多く体験できる日常
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- (6)自分の仕事ぶりが評価されているという仕組み
創業社長なら、ご自分が事業を起こして、はじめて従業員を採用しようと決心したときのことを覚えていらっしゃると思います。
きっと、不安半分、ビジネスの成長スピードが加速することへの確信。
自分ひとりの一馬力だけではやりたくてもできなかったいろんな企画や仕組み、営業活動もこれが2人、3人になると単純な2馬力、3馬力ではなく事業が掛け算的なスピードで発展することを想像できたんだと思います。
それを裏付けるように従業員が3人、4人と増えると当初、確信したように事業が発展します。
これがいつのまにか10人、20人と増えていくに従って、創業当初に考えていた掛け算的な成長はなくなり、停滞が大多数をしめるように
なります。
そして、何年かすると冒頭のような社長の嘆きになります。
「うちのような小さな会社には、優秀な人は集まらないんだ」!!!!!
こうなる最大の原因は、社長には申し訳ないですが、社長自身の経営姿勢に原因があります。
「忙しさに忙殺され、創業期にいだいていた考えをおろそかにしてしまっている」
経営者の仕事は、「作業」ではないことを頭でわかりながら、いつのまにか「作業」に忙殺されている経営者。
事業が継続的に成長するためには、
「成長するための仕組み」が必要です。
そういわれれば、なにやらわかったような、わからないような抽象的な話に映りますが、
要は、「成長する」ためには、自分が体調をチェックするときと同じように
「評価指標」と「リアルタイムで評価がチャックできる仕組み」で、
自分のビジネスが今、どうなっているのか把握できることが必要です。
これが商品力や人材力を後押しする車輪の両輪です。
これはプロスポーツの世界では、ごくごくあたりまえの考えです。
野球でいえば、打者は、
打席、打数、安打、二塁打、三塁打、本塁打、塁打、得点、得点打(打点)
出塁、犠打、犠飛、四球、故意四球、死球、三振、併殺打、打率、長打率
出塁率
こういった評価指標でつねにランク付けされ、監督が選手起用を変えていきます。
この集計を可能にするのがするのが、野球界にある「スコアブック」という表形式の記録簿です。
いわば、これが評価指標をリアルタイムに集計できる「仕組み」ということになります。
では、ビジネスの世界ではどうでしょうか?
評価指標を集計したり、チャックしたりして、日々の業務や、従業員の頑張りを意識付けさせるところは、どれくらいあるのでしょうか、はなはだ疑問です。
営業マンを抱えている業種なら「売上高」を通り一遍で集計することはあるかもしれませんが、
それも、企業が継続的に成長するためには、その「売上高」自身も、既存のルート売上、新規の売上(それも、さまざまな経路があります)、
週の訪問件数、内容、見積もり件数、などなど
いろいろチェックすべきことはあります。
それを、業種業態、人員構成によって、企業は独自に、
いわゆる「スコアブック」とにたようなものを活用して、毎週、毎月、軌道修正を加えていかなければ勝負に負けてしまいます。
この問題は、まだまだ奥が深すぎますので
いつか、このつづきを
話してみたいと思います。
