ドラッカー:経営者の条件「成果をあげる能力は習得できる」

こんにちは

今日のテーマは「成果をあげる能力は習得できる」

 

ドラッカーの「経営者の条件」からこのフレーズを目にしたときの私の正直な、最初の感想は、

 

「こんな自分でも成果をあげる能力を習得できるのか」

というものでした。

 

しかし、そうは思いながらも(でもどうやってそんな能力を習得できるんだろう?)

 

と疑問をもったことも事実でした。それについてドラッカーは、次のように述べています。

 

「頭のよい者がしばしばあきれるほど成果をあげられない」

 

「成果をあげるにはその能力を習得しなければならない」

 

 ドラッカーは頭のよい者は自分の頭のよさがそのまま成果に結びつくわけでないことを知らない、と手厳しく指摘しています。

 

 「知力や想像力や知識は単に基礎的な資質であり、多くの場合、限界を設定するときに活用される」

 

つまり、この世の中で、ものごとの見極めや限界を察知するときに役に立ち、地図のないビジネスへの道に進むには逆にマイナスになることが多いと指摘しています。

 

確かに私の周辺にも一流大学を出て、一流の企業に勤めているような人で、

 

(あの人、いい大学も出て、頭はいいんだけど、人の気持ちを踏みにじる言葉遣い、命令の仕方をするな、あれじゃ、お客さんや同僚がついてこないのも無理ないな)

 

(あんな奴の下で仕事をするぐらいならこの売上なんかいらないよ。他でその分、稼いでくりゃいいことだし・・)

 

と感想をもらしたくなる人に遭遇することがあります。不幸なことに当の本人が自分のやり方、言い方を絶対に正しいと信じ込んでいる場合が多いので非常に厄介です。

 

そんな場面を見ていると、もし、その人自身が絶対的に正しいとしても、相手に誤解を与えた自分の説明不足や配慮のなさを反省できないのだろうか、と思うことが多いものです。

 

ドラッカーは現代で成果をあげるためには、昔の肉体労働者が独りで頑張って作業効率をあげていた図式と根本から違う構図になっていることを認識しなければならないと言っています。

 

つまり、現代で成果と認められるようなものを生み出すためには昔の肉体労働者のように1人の世界で完結するような性質の成果は存在しません。あらゆる人が組織に属し、または組織に関わって、それを相手にし、あるいは活用して組織にとって有益なものを成果とよんでいるのです。

 

ドラッカーはそういった現代人を「知識労働者」または「エグゼクティブ」とよんでいます。

これは何も大学教授や評論家、文筆業の人たちだけを指すのではなく、自分を含めて、私たちの周辺、どこにでもいる中小零細企業の係長や課長もよきにつけ悪しきにつけ「知識労働者」または「エグゼクティブ」の一員として物事をとらえ、行動しなければ、現代のビジネス活動で成果を生み出すことはできないということを意味です。

 

では、ここで言っている「知識人」、「エグゼクティブ」が成果に結びつくような習慣を身につけるには、棚から牡丹餅のようにある日突然、身につくのでしょうか?いや、そんな簡単に身につくわけではありません。

 

身につけるにはやはり、それ相応の努力を要し、条件反射となるまで身体に刻み込まなければなりません。つまり、スポーツ競技や芸術、趣味の世界のように何度も反復して、身につけなければなりません。

 

このことをドラッカーは、

 

かけ算の99の習得やピアノの練習にたとえています。

 

かけ算の99の習得やピアノの習得は、6×6=36などを反射的に言えるレベルになってはじめて「掛け算ができるんだね」と周囲から言われるのと同じことです。

 

ピアノはモーツァルトの曲をシュナーベルのように弾く必要はありませんが音階はその楽譜が示しているように弾けるレベルまで達する練習を繰り返す必要があります。それができるようになってはじめて「ピアノが弾けるんだね」と言われます。

 

これらのこととおなじように「成果をあげる能力は習得する」ためにドラッカーは以下の5つの能力を習得するよう勧めています。

 

1.「自分の時間が何に費やされているか、定期的に記録し無駄を省く」

・・・これによって自分の時間が何にとられているかを知り、残された時間を体系的に管理する。

 

2.「自分のビジネスの目的は何か、それに向かって進んでいるのか、常にチェックする」

・・・・外の世界に対する貢献に焦点を合わせ「期待されている成果は何か」からスタートすること。

 

3.「自分の強み、上司の強み、同僚の強み、部下の強み、に基盤をおき、できないことはアウトソーシングをしてやらないこと」

 

4.「優先順位をつけ、際立った成果をあげる領域に自分の力を集中する」

 

5.「成果をあげるように意思決定し、手順を決め、それを常にチャックし、そして修正する」

 

ドラッカーが言っている「成果をあげる能力は習得できる」という、その成果につながる能力とは、以上の5つのこのとですが、これは、「能力」というより、「習慣」といった方がただしいのかもしれませんね。

この習慣を自分の生活・ビジネスに定着させた人は「成果をあげる能力」をもっているという意味です。

 

違う視点から説明すると、

すでに持っている自分の能力を有効に使い、無駄をはぶきなさい、そして本来、願っていた目標に時間と資源を投入しなさい、ただそれだけのことで「成果をあげられる」と言っているのと同じですね。

 

その意味では、何十万、何百人のなかから勝ち上がってオリンピックでるような天才的な能力を習得するよう要求しているわけではありません。要は、その人の心がけひとつで実行し、習得できるような平凡なことです。この5つの平凡なことを条件反射のように体得すれば「成果をあげる能力」へと変貌していくというわけです。

 

いかがですか?みなさん。

もしかしたら、こんな平凡なことならすでに「習得している」とお感じになったかもしれませんね。

 

もし、そうなら、そうでない人がこの世の中には大勢いるという意味で今回のお話を読んでいたらければうれしいですね。

 

逆にそうでないなら、この5つの習慣を実践できたならあなたは、「成果をあげる能力は習得している!」と言えますね。

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